広島の産業廃棄物収集運搬、中間処理、解体工事でお世話になっております。
(有)ダイイチ企業 代表取締役 権軒響美です。
今日、会社に“ひでちゃん”から電話がありました。
彼は、私が29歳で代表取締役になり、翌年に入社してくれた熊本出身の20代前半の 青年でした。
(25年位前の写真です) 入社5年目くらいの時に、「社長、給料あげてください」と突然、 直談判してきました。 当時の私は、会社を立ち退きで移転したものの、経営状態は厳しく、
「今は出来ない」と答えました。 「それなら、俺、会社辞めます。」と即答した彼を、私は引きとめませんでした。
彼が辞めて20年位になりますが、実は、今でも彼を思い出すことがありました。
“ひでちゃん”は元気にしているだろうか。 あの時は、本当に申し訳なかった。 私もまだまだ経営者として力不足だった。 辛い状況の中、よく頑張って働いて くれていた“ひでちゃん” に、もっとかけてあげる言葉はなかったものか。
できるものなら、“ひでちゃん”に謝りたい。
“ひでちゃん”からの電話は、突然でした。
「社長、俺の事、覚えていてくれてるんだ。なんか、声が聞きたくなっただけだけど。
今でも社長に怒られてる夢みることがあるよ。」
電話の声は、熊本弁の懐かしい、懐かしい声でした。
彼に当時の事を謝罪すると、「もう、それ以上言わんで。俺の方が世話になった。」と 電話の向こうでむせび泣いていました。
“ひでちゃん”、あの時は給料上げられなくて、ごめんね。 貴方が頑張ってくれた時代があったから、今のダイイチ企業があります。 感謝しているよ、ありがとう。 本当に、心から、ありがとう。 今度、広島に来ることがあったら、一緒に飲もう。もちろん、ご馳走するからね。